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眼の病気 白内障日帰り手術
白内障手術とは
白内障は50歳頃から、徐々に水晶体(レンズ)が濁ってくる目の変化です。手術はこの濁った水晶体を超音波で削り、水晶体があった場所に眼内レンズを挿入します。実際の手術では、水晶体の一番外側の薄い膜を残し、その中身だけを取り除き、眼内レンズを入れます。 白内障

イラスト イラスト
眼科セカンドオピニオン 銀海舎より引用

当院での手術システム
(1) 手術は痛くありません
 麻酔は点眼麻酔(目薬)をし、その点眼麻酔が効いた所から、とがっていない針で注射する「テノン嚢下麻酔」を追加してから手術を行います。これらの麻酔では、麻酔をする時の痛みはほとんどありません。仰向けに寝て、意識のある状態で手術を行いますが、手術時間は約15分です。
(2) 日帰り手術
  日帰り手術を原則としています。お体に重篤な全身合併症のある方や、進行した白内障で入院が必要であると院長が判断した方は、若葉眼科病院もしくは他の総合病院へ紹介させていただきます。
(3) 術後経過・視力
  術翌日よりある程度の視力が期待できますが、視力が完全に安定するには約2〜3ヶ月かかります。人工のレンズは遠近の調節が利きませんので、細かいものを見るためには眼鏡が必要になります。通常、日常生活に支障のないところにピントを合わせますが、遠く用と近く用の2種類の眼鏡が必要になることもあります。お仕事の都合で、遠く(近く)に焦点を合わせたい方は、眼内レンズの度数の変更が必要ですので、事前に院長にご相談下さい。
(4) 手術にかかる費用
  手術代金(自己負担金)は3割負担の方、2割負担の方、1割負担の方で異なります。詳しくは担当医までお問い合わせ下さい。
(5) 手術決定〜手術当日までの流れ
手術日予約(約1〜2ヶ月前)
血液検査、眼科検査日予約(眼内レンズの度数決定のため)
眼科検査日
  眼科検査(約1時間)、かかりつけ医に手紙(手術の可否につき)
手術説明・承諾書記入(手術2〜3週前)
  かかりつけ医よりのご返事を頂き、手術決定
術前薬処方(手術1週前)
  感染予防のため1週前より点眼薬、軟膏を使用します
手術当日
    術後の注意点は後日ご説明致します。


合併症について
 当院では手術がいつも間違いなく安全に成功することを、最大の目標にしています。しかし、次に述べる合併症が思いがけなく起こる危険性が僅かですがある事をご理解下さい。尚、合併症が起きたとき、当院では最大の努力を払い、正常な状態に戻るように努力します。
(1) 手術中の合併症
チン氏帯断裂、後嚢損傷
  元々、水晶体を支えている所(チン氏帯)が弱かったり、手術中の操作によって水晶体の一番外側の薄い膜を残すことができずに、眼内レンズが入れられないことがあります。この場合、後から眼内レンズを縫いつける手術が必要になることがあります。
角膜内皮損傷
  手術操作で、角膜の裏側の内皮が傷つくものです。数年後に視力が落ちてくることもあります。
駆逐性出血(くちくせいしゅっけつ)
  手術中に、眼底出血(脈絡膜出血)をおこすものです。おこれば手術を中止しなければならないこともあります。非常に稀な出血で、3000例以上の手術を行いましたが、1例もおきていません。
(2) 手術後早めに見られる合併症
傷の縫合不全
  術後に傷が開いてしまうことです。手術後数日内に手で眼をこすってしまった時などに起こることがあります。涙が多く流れたり(実際には目の中の房水が漏れている)、視力が落ちるなどの変化で気がつきます。すぐに連絡を取り、傷を糸で縫合しておさまります。
術後眼圧上昇
  術後数日間、眼圧が高くなることがあります。お薬の使用で数日内に治まります。視力などへの影響はありません。
網膜剥離
  強度近視の人の術後に起こることがあります。極めて少ない発生率です。
感染症
  術後眼内炎は白内障手術の術後に起こる合併症の中で最も重症なものです。何らかの原因で傷口から、細菌が入りこんで発症します。頻度は約2000人に1人と稀ではありますが、菌の毒性が強いと視力が低下してしまうこともあります。早期発見、早期治療により治すことができますので、術後急激な視力低下や眼痛があった場合は至急ご連絡下さい。
以上の合併症は、極めて起こる危険性が少ないか、起きても適切な対応をすれば視力低下を回避できます。当院ではこれらの合併症が起きないように、清潔な手術室で、手術法に工夫を凝らし、同時に緊急対応への体制を作っています。
(3) その他、術後に視力が落ちるもの
後発白内障
  眼内レンズを移植するために残しておいた、後嚢という透明な袋が術後数ヶ月から数年後に濁ってきて視力を落とすものです。ヤグレーザーというレーザー光線で、この濁った膜の中央に小さな穴をあけます。外来ですぐに処置でき、視力も回復します。

以上、当院における白内障手術の概要、起こりうる合併症についてお話させていただきました。
  私たちは、手術を受けた患者さんと家族の晴れやかな笑顔を、最高の報酬として励んでいます。ひと昔前のように医師に全てお任せというのではなく、 白内障手術を受ける事によって得られるメリット、デメリットを充分に理解し、納得した上で手術を受けて頂きたいと思います。
  ご不明、ご不安の点がございましたら、何なりとご相談下さい。


手術前日〜当日までの注意事項
手術前日
お風呂に入り、洗髪・洗顔して下さい。
 洗顔は手術後、約1週間、医師の許可がでるまでできません。
 入浴は術翌日より可能です。洗髪は上向きで介助してもらう場合は術後3日目から可。自分で洗うのは約1週間後、医師の許可があるまでご遠慮下さい。
手術当日
術前の点眼薬は朝さして下さい。(クリニックに持参下さい)
  指定された時間に来院して下さい。
  来院はお一人でも構いませんが、お帰りのときは付き添いの方をお願い致します。お帰りの時間は、手術の順番によって異なります。(3時〜5時頃)
  朝食は通常通り、召し上がって下さい。早めの昼食を軽めにとって下さい。
  普段、服用しているお薬はそのままお飲み下さい。
  手術当日は時計、眼鏡、ネックレス、ヘアピン、ヘアピース、入れ歯、補聴器(手術をする眼の反対側の耳には入れても構いません)等は取り外しておいて下さい。
  当日のお会計はございませんので、現金、貴重品はお持ちにならないで下さい。
  長い髪はまとめておいて下さい。
  お化粧はしないで下さい。
  マニキュアも落としておいて下さい。
  手術は午後1時から4時までの間に行います。(手術の順番が来るまで2階のリカバリールームで待機していただきます。)
術中の注意
手術の順番が来ましたら、手術室にご案内致します。
  ベッドに仰向けに寝た状態で、腕に血圧計を巻き、胸に心電図を付け、点滴をします。
  目の周りの消毒をした後、清潔な布をかぶせます。
  手術は顕微鏡を使用して細かい作業を行います。少しの動きでも顕微鏡の下では大きく拡大されますので、手術中は顔を動かさないようにして下さい。
 手足や腰を動かしたくなった時や、咳が出そうになったり、気分が悪くなった時は声を出して知らせて下さい。 手術を一時中断しますので、遠慮なくおっしゃって下さい。 
手術時間は約15〜20分です。
  手術後はリカバリールームで1〜2時間お休みいただいた後、お帰り頂きます。

手術後の注意事項
眼帯をしてお帰りになられた方
(1) 明日の来院まで眼帯をはずさないでください。
点眼の必要もありません。
(2) 保護マスク(ギッテル)について
  寝るときに、眼帯の上からギッテルをしてください。 起きている時には、必ずしも必要ありません。
(3) 洗顔・入浴はできません。
  気になるようなら、目の周りを避けて、濡れたタオルでで拭いて下さい。
(4) 飲酒はできません。
(5) 夕食後より内服薬を飲んで頂きます。
3種類を1日3回毎食後、5日間で飲みきり中止です。

* 明日は9時〜10時までに診察にいらして下さい。

緊急連絡先
pm7:00まで   おおや眼科クリニック   03-5753-0002
pm7:00以降   院長携帯   あらかじめ、医院にてお聞き下さい。

* 数日間は多少ごろごろしますが、急激な痛みのときは明朝まで我慢せずに、必ずご連絡下さい。

明日からの点眼について
以下の3種類の点眼液を1日4回(朝・昼・夜・寝る前)、手術した目にさして頂きます。
リンデロン点眼 ガチフロ点眼 ジクロード点眼
リンデロン点眼 ガチフロ点眼 ジクロード点眼
術後の点眼薬は術後の炎症をおさえ、傷口を細菌感染から守るために大変重要な薬で、最低約3ヶ月必要です。
  経過によって、濃度を薄くしたり、回数を減らしたりしますので、医師の指示に従って下さい。
正しい点眼の方法
目薬をさす前には手や指を石鹸でよく洗いましょう。
  目薬の瓶の先が目や目の周りのまつげに触れないように注意しましょう。
  目薬をさした後、目の周りだけをティッシュか脱脂綿で拭きましょう。
  目薬は一滴入れば充分です。
正しい点眼の方法

手術翌日以降の注意事項
洗顔 医師の許可がでるまで、約1週間はしぼったタオルで拭く程度にして下さい。
洗髪
介助してもらう場合 ・・・ 4日目から
自分で洗う場合 ・・・ 1週間後から
パーマ・毛染め 術後3週間はおやめ下さい
入浴 術翌日より可
運動 激しい運動は避けて下さい。
アルコール 医師の許可があるまで飲まないで下さい。
仕事 デスクワークは翌日より可。重い荷物などは許可があるまで持てません。
ギッテル 術後1週間は、就寝時に使用して下さい。
眼鏡 視力が安定する、約3ヶ月後に医師から処方箋がでますので、それまでお待ち下さい。(お仕事でどうしても必要な方は仮の眼鏡を作っていただきます)


通院について
 手術後の合併症が起こらないよう注意しながら、経過を観察していきます。
  目安としては、術翌日・3日目・1週後・2週後・4週後・6週後・2ヶ月後・3ヶ月後です。その後は3ヶ月〜半年に1度の定期的な検査が必要になります。
  術後数日から1週間の間に急速に視力が落ちたり、痛くなったりした場合は直ちに連絡し、受診して下さい。


緊急連絡先
pm7:00まで   おおや眼科クリニック   03-5753-0002
pm7:00以降   院長携帯   あらかじめ、医院にてお聞き下さい。

 また、手術後しばらくしてから残した水晶体の膜の濁りにより視力が落ちてくることがあります。これは後発白内障といって手術後数ヶ月から数年以上経過してから発生する場合もあります。外来でレーザー光線をあてる事によって良くなりますので、早期発見のためにも、定期的な診察が必要です。

以上、当院における白内障手術の概略をお話しました。ご不明な点等ございましたら、遠慮なくお尋ね下さい。

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